夕刊フジ連載1話目「墓じまいの費用・方法について」

墓じまいの費用・方法について

現在のお墓から遺骨を取り出し、墓石を撤去した上で更地に戻す「墓じまい」が増えいるという。墓じまいの最新事情について、「わたしたちの墓じまい」を運営する株式会社フーフー代表の高木敏郎氏に聞いてみた。今週から4回にわたってお届けする。

12/5シニアライフよろず相談室

少子高齢化、都市部への人口集中と地方の過疎化が進む中、「墓守の不在」や「お墓が遠く、お参りが困難」などの理由により、約20年前から墓じまいが急増しています。

厚生労働省の調査によると、2015年の墓じまい(改葬)件数は全国で9・5万件と過去最高になりました。お墓を放置すると、大切な先祖が無縁仏になるだけでなく、遺族に管理料や法要料を請求されることもあるため、墓じまいを決断する方が増えているのです。

墓石の撤去費用は、15~80万円程度とバラツキがあります。お墓の広さや立地に左右されるほか、お寺を窓口としてその指定業者に頼むと、相対的に高額となる傾向があります。

墓石の撤去料以外にも必要な費用は、主に以下のようなものです。

①遺骨移転先の契約料3~200万円(新しいお墓の形態により大きく異なる。昨今は格安の永代供養が主流)。

②行政手続き0~2万円(地方自治体への改葬許可申請等を行政書士等に依頼する人も)。

③離檀料3~20万円(お寺の檀家を離れる際に、お寺に渡すお布施のこと。お寺により異なる)。

④閉眼供養0~5万円(希望者のみ)。

⑤遺骨の移送0~5万円(代行業者を利用する場合、骨壺の数によって金額は増減)。

まずは、墓石の撤去だけでなく、行政手続きから遺骨の移送までトータルサポートしてくれる信頼できる専門業者に相談し、見積もりを取ってみることをおすすめします。

普段からお寺と付き合いのない場合、「住職から何を言われるのか不安」といった理由から話を切り出せず、墓じまいを先送りしてしまう人もたくさんいます。しかし、やむを得ない事情があって墓じまいを決断するわけですから、まずは長年お世話になった謝意を述べつつ、丁寧に事情を説明してみたら良いと思います。

また、「墓じまいの相談をしたら、お寺から離檀料として数百万円を請求された」というような話も聞きますが、離檀料の請求に法的な効力はなく、今までの感謝の気持ちを込めて1回分の法要程度(3~15万円)をお布施として納めるのが適当だと思います。お寺側と折り合いがつかない場合は、墓じまいの専門業者や弁護士などに間に入ってもらうのも一つの方法です。

次回は、「遺骨の移転先」について取り上げる。

(えとき)

大手スーパーマーケットで、セミナーの講師を務める高木敏郎氏

 

 

 

 

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