墓じまいの離檀料とは?払わなくてはだめ?

転勤などで、地元を離れてお墓になかなか行けなくなってしまったり、核家族で子供が女の子しかいない場合に将来の墓守の負担などを考慮して、「墓じまい」しようと考える家庭が増えています。

墓じまいをするにあたって調べると、お寺に離檀料を払うという言葉が出てきます。離檀料って何なのでしょうか?お布施とどう違うのでしょう。

ここでは、離檀料について、そして墓じまいのお布施について詳しく見ていきましょう。

 

 

■離檀料とは?絶対払わないといけないもの?

 

離檀料とは

墓じまいの離檀料とは、お寺の檀家をやめる時に、お寺と住職にお支払いするものです。

ではまず、檀家とはどのようなものでしょうか。特定のお寺の檀家となることで、お布施などをする代わりに、お墓を管理してもらったり、法要を執り行ってもらったりすることができる仕組みです。

「離檀する」とは、お寺との今までのつながりを切るということになり、お寺にとっては定期的な収入が無くなるため、今まで供養していた供養料として請求する場合があるのです。

高額な離檀料を請求されるトラブルもあるという話をよく耳にしますが、一見高額に感じる場合でも、お寺によっては「遺骨1体につき離檀料いくら」と決めているところもあるため、たくさんの遺骨を供養してもらっていた場合は総額で考えると高くなるということもあります。

離檀料を払う必要性は?

では離檀料は、必ず払わなくてはならないのでしょうか?

檀家制度が出来上がった江戸時代と違い、今は信仰の自由が認められていますので、離檀するのにお寺側に引き留める権利はありません。

しかし、埋葬証明書という書類の作成には手間がかかりますし、今まで先祖代々の遺骨をいつも供養してもらっていたことなども考えて、感謝の気持ちを込めてお布施としてお支払いし、良い形で離檀するのが一番よいでしょう。

お寺によっては、離檀料は不要とするところもありますが、気持ちですので、お布施として多少お渡しできるとスマートです。

 

離檀料のトラブルとは

高額な離檀料を請求される理由としていくつか考えられるのは、これまでお布施を多額に渡していたことや突然墓じまいすることを事務的に話すなど、お寺に対して不誠実・不義理な態度を取った場合、また管理料などをずっとお渡ししていなかったことからその分を合わせて請求される場合、などが挙げられます。

離檀料の金額には決まりがないため、膨大な離檀料を請求されたというトラブルがインターネットなどで多く取り上げられていて、不安に思うかもしれません。ただ、お寺には「埋葬証明書」を作成してもらう必要があるため、離檀料をお渡ししないと書類がスムーズにもらえないこともあります。

そんな時は遺骨を人質に取られたように感じてしまうかもしれませんが、喧嘩腰にならず、じっくりと話し合って金額を妥協してもらうなど、なるべく話し合いで解決できるようにしましょう。そのためには、墓じまいを考えたら早めに相談するなど、段階的に上手く伝えていくことが大切です。

お墓を作る際の契約書に離檀料について書かれている場合は支払い義務がありますが、あまりそういったケースはありませんので、法的に支払わなければならないということはありません。

万が一、理由なくあまりに法外な離檀料を請求された場合は、弁護士や行政書士などの専門家に相談して間に入ってもらい、お互いが納得のいく形になるように交渉してもらいましょう。

 

■離檀料以外にお布施は必要?

離檀料の他に必要なお布施は、以下の3つです。

閉眼供養のお布施
お車代
お膳料

閉眼供養とは、「魂抜き」「お性根抜き」とも言われますが、墓石に宿った魂を抜いてただの石にする法要です。法要ですので当然お布施が必要になります。

また、お寺の敷地にお墓がなくお坊さんに来てもらう場合は、お車代が必要です。さらに親族で閉眼供養の後に食事会を開く場合、お坊さんの分も用意するか、食べずに帰られる場合にはお膳料をお渡しします。

離檀料は今まで供養していただいたお礼としてお寺にお渡しするお布施です。そしてその他に、墓じまいの法要のためのお布施をお渡しすると考えておきましょう。

 

 

■お布施はいくらくらいにすればいいか?

お布施の金額には決まりがないので、いくらお渡しすればいいのかとても困ります。

離檀料は、先祖代々供養していただいているなどのお寺との付き合いの長さや、お墓の大きさ、お寺の格などによっても異なります。一般的に、数万円~20万円くらいが相場とされています。1体につき10万円などと設定されているお寺もありますので、その場合、ご先祖様の遺骨が多く納骨されていれば離檀料は高額になります。

離檀料を安く抑えたいという理由で最初から専門家に間に入ってもらって手続きをするのは、お寺に対して失礼ですし良い気分をされません。人と人とのつながりが切れるわけですので、事務的に行わず、良好な関係が保てるよう配慮するとよいでしょう。

このほかに閉眼供養のお布施としては、普通の法要と同じくらいの310万円前後が一般的とされています。そこに、状況に合わせてお車代・お膳料などを12万円ほど足すのがよいでしょう。

以上のことから、墓じまいでお渡しするお布施は、少なくとも30万円はかかると考えておくといいでしょう。

 

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