お墓の正しい掃除の仕方と道具について

新しいお墓は、光沢があり、丈夫で劣化なんかしないように思えます。しかし、一年中雨や風にさらされ直射日光が当たるため、だんだんと劣化していきます。
さらに石には目に見えないミクロの穴がたくさんあるので、放っておくとカビがつきヒビの原因にもなるのです。

ここでは、お墓の正しい掃除の仕方と、オススメの道具についてご紹介します。

 

 

■正しい掃除の手順とは

敷地内の掃除

まず、敷地内である墓地・墓石周辺を掃除します。
枯れ葉や落ち葉・枯れた花・線香の燃えカスやゴミなどを丁寧に拾い集め、雑草をむしり取ります。樹木を植えている場合は、枝葉がお墓を覆わないように剪定します。

玉砂利が土に埋もれている場合は、スコップで掘り起こしてから、目の粗いザルに入れて水洗いして、敷き直します。
もしくは、安い玉砂利でよいのであれば、新しい玉砂利をホームセンターで買い、上から敷きましょう。多少コストはかかりますが、手間がぐんと減ります。

 

墓石の掃除

次に墓石を磨きます。墓石は上から水で洗うのが効率の良い掃除方法です。

掘られている文字の中→墓石の一番上部→台座の側面・背面→仕上げ

の順に水をかけながら進めていきます。
花立・香炉・線香皿などのステンレス製小物は取り出して、歯ブラシや柄付きスポンジで丁寧に洗います。

 

 お墓掃除の注意点

お墓掃除で気を付けたいのは、墓石を傷つけないということです。
また、隣接するお墓に迷惑が掛からないように、掃き出したゴミや墓石を洗う水がかからないようにしましょう。

また、お墓掃除には水を使うため石の上ではとても滑ります。足元にはくれぐれも注意して掃除をし、掃除で出たゴミは持ち帰って墓地をキレイに使いましょう。

 

 

■オススメの道具と避けたい道具

お墓参りに行くときに持っていくと役に立つオススメの道具と、石を傷つけたりする可能性のある避けたい道具を見てみましょう。

 

お墓掃除にオススメの道具

スポンジ

墓石を、水をつけて磨くときに使用します。メラミンスポンジや柄付きのものがあると、小物類を洗う時にも便利です。
また、ナイロンブラシなどは傷つけずに細かい部分も強く磨くこともできます。

歯ブラシ

墓石のつなぎ目部分や文字彫刻部分の掃除に便利です。
割りばしにタオルを巻いた物などがあると、歯ブラシでも届かない部分に使えます。

墓石用洗剤

基本的には水洗いで大丈夫ですが、ひどい汚れなどの場合は墓石用の洗剤を使いましょう。目立たない所で試してから、スポンジで洗ってください。
また、すすぎが不十分だと、墓石用洗剤でもシミになることがあります。使用方法を守り、しっかりとすすぎをしましょう。

雑巾

水拭き用と、最後の仕上げに水気を取る、乾拭き用の2枚用意します。水気をふき取ることでコケが生えるのも防ぐことができます。

 

避けたい道具

金属たわし

頑固な汚れには、亀の子たわしでしたら使ってもかまいませんが、金属たわしは石を傷つけ、金属が付着してサビの原因にもなります。
また新しい墓石の場合は、金属たわしによって墓石のコーティングが剥がれたり、石を傷つけたりしてしまいます。金属たわしは絶対使わないようにしましょう。

家庭用洗剤

家庭用洗剤、特に塩素系・酸素系の使用は、墓石のシミや変色の原因になるので気を付けましょう。

 

 

■どうしても汚れが落ちなかった場合はプロの手を借りる

自分で掃除してみたものの、どうしても汚れが落ちない・・という頑固なものもあります。

・墓石に含まれていた鉄分が表面に現れ、酸化して茶色く変色してしまった。
・水垢がひどく、黒や白のシミがこびりついている。
・ひび割れの隙間に汚れが入り込んでしまった。
・コケやカビがこびりついてしまっている。

上記のような汚れの場合は、石材店や墓石クリーニング専門の業者などに依頼すると、高圧ジェットや墓石用の薬品を使用しながら、キレイにしてもらえます。

どうにかして自分で!!と無理に落とそうとして墓石を傷つけてしまうくらいであれば、プロの手を借りるのが安心です。

 

 

■お墓をキレイに維持するために気を付けたいこと

環境による汚れを洗い落として劣化を防ぐ

墓石の劣化は、ホコリや排気ガス、コケ、カビ、サビ、塩分、酒などによって引き起こされます。
お墓参りのたびにある程度掃除をしていれば、ひどく汚れがこびりつくこともないでしょう。

海の近くにあるお墓の場合は、潮風の影響で劣化が進んでしまいます。
掃除の時間が取れない場合でも、水をかけて塩分を落としてあげることで、劣化速度が違ってきます。

故人が好きだったからと、お酒を墓石にかけてお供えする人もいますが、墓石にとってはよくありません。
お酒をかけたあと、水をかけてしっかり洗い流しましょう。

 

お供え物などがゴミになってこびりつくことを防ぐ

お供え物や供花は、お参りの後必ず持ち帰りましょう。

お供え物をそのままにしていると、カラスなどが食べ散らかしたり、腐って汚れていきます。缶の飲み物はサビがついてしまい、墓石について劣化を引き起こします。

また、供花も枯れて落ちた後に、雨が降ったりして墓石にこびりついてしまう可能性があります。

 

ちょっとの気遣いで、お墓の劣化が格段に変わります。お墓の所有者の方はもちろん、所有者じゃなくとも気を付けて、キレイなお墓で気持ち良くお参りしてください。

 

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