お墓にお供えする花は造花でもいいの?

お墓参りに行ったり、霊園を見学したり、近くを通ったりした際、造花がお供えされているのをよく見かけるようになりました。

枯れてしまった供花を見かけると寂しい気持ちになってしまいますが、造花をお供えするのもマナーとしてよいのかどうか、気になるところです。

ここでは、お墓にお供えする花が造花でもいいのかどうか、詳しく説明していきます。

 

 

■お墓に花をお供えするマナーとは

花のお供え方法

お供えの花には、「供養する人の心を鎮める」「枯れていく花から命の尊さを学び感謝する」という意味があり、お墓の方に向けて備えるのではなく、参拝者側に向けて備えるのが正しいお供え方法です。

花束はひし形になるよう整えて、お墓の両脇に、対になるように供えるのが一般的です。ただし宗派によって違うこともありますので、確認すると安心です。

花の本数は、偶数ではなく必ず奇数本にします。偶数は「死を分ける」ことを意味しており、縁起がよくないため奇数本にしましょう。

供花の色は5色でまとめる場合、赤・白・黄色・ピンク・紫が一般的とされています。また、3色でまとめる場合は白・黄色・紫となります。

 

お供えしてはいけない花

お供えの花としてよく見られるのが菊の花ですが、お供えしてはいけない花はどんなものがあるのでしょうか。

まず、茎に棘のあるバラなどはふさわしくありません。ヒガンバナや水仙のような毒のある花、ユリのような香りの強い花もお供えには不向きです。
その他に、ツル性の花や花粉が落ちてお墓を汚してしまう可能性の高い花、散りやすい花も避けた方がいいでしょう。

また、四十九日までは、あまり派手な色の花も控えましょう。

 

お参り後のお花はどうする?

霊園によって処分してくれるところもありますが、遠くてなかなか頻繁にお参りに行けないという場合は、お参り後に供花を持ち帰るといいでしょう。
管理会社で処分してくれなかった場合、虫が湧いてしまったり、お墓が傷んだりして、周りのお墓にも迷惑が掛かってしまいます。

持ち帰った花は、自宅用として飾るのは問題ありませんが、一度お供えしたものを再度仏壇に供えるのは、ご先祖様に対して失礼にあたるので避けましょう。

 

造花をお供えしてもいいのかどうか

供花は生花でなくてはいけないという決まりはなく、造花をお供えしてもマナー違反ではありません。故人への供養の気持ちが大事であって、どちらをお供えしても問題ないとされています。

九州などの地域では、暑さで供花がもたないため造花を供えることがよくあります。また墓地によっては、生花を禁止し造花を推奨しているところもあります。

 

 

■造花をお供えすることのメリットは?

造花は枯れることや腐ることがないため、水の取り換えなどの手間や枯れたときの処分などの手間、お参りの際の荷物を省くことができます。
さらに水を使わないため、花立にボウフラなどの虫が湧くこともありません。
これらが、造花をお供えする一番のメリットだと言えるでしょう。

また、生花を毎回購入してお参りすることがなくなるため、費用がかかりません。
最近では生花と見間違えるほどの質のいい造花もありますので、見た目も美しいまま維持できることも魅力です。

 

 

■造花をお供えする際の注意点は?

造花をお供えすることへの一番の注意点は、親族・親戚から「手抜き」と見られてトラブルになる可能性があることが挙げられます。

年長者や地域の風習、宗派による考え方の違いなどから、注意されることもありますので、親族間で一度相談をして年長者の意見を聞いたり、管理者に確認を取ったりして、思わぬトラブルを招かないよう注意するといいでしょう。

また実際に造花をお供えすることになった場合、お供えとしてふさわしくない棘のある花などは、マナーとして避けるようにしましょう。同様に、四十九日が過ぎるまでは派手な色の造花も控えましょう。

また、造花は軽いので風が強い日などに飛んでしまう可能性があります。茎などに重りをつけたりして、飛ばないようにしましょう。

 

 

■プリザーブドフラワーもおすすめ

近年では、生花に特殊な加工をして長期間美しい状態を保つプリザーブドフラワーも、とても人気があります。

見た目はほぼ生花と同じように見えますし、直射日光を避けてお供えすると1~2年、クリアケースに入ったものであれば2~3年ほど、本物の質感を保つことができます。

造花と同じように水がいらず、お手入れの手間がありません。供花としてアレンジされている種類も豊富にあるので、楽しんで選ぶこともできるでしょう。

お供えの花としてはふさわしくないとされている、香りの強いものや花粉が落ちる可能性のある花も、プリザーブドフラワーの場合は香りがせず、花粉が落ちることもないため、故人が好んだ花を供えてあげることができます。

 

 

■供養の気持ちが一番大切

生花をお供えするということは、枯れた花を片付けに行くことなどによってお参りの縁がつながる・・・とも考えられています。

造花にすることで、お手入れや手間は少なく済みますが、だからといってお墓のお手入れをしなくていいというわけではありません。
造花やプリザーブドフラワーでも、長期間放置されているとホコリをかぶったり、朽ち果てて見た目が悪くなります。

お墓参り自体をしなくなるなど、足が遠のいてしまうということのないように、そして何より故人を供養する気持ちを忘れないことが大切です。

 

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